写真ロックアプリの選び方: 支払う前に行う6つの確認
App Store のどの写真ロックアプリも、同じ3枚のスクリーンショットを見せます。キーパッドの後ろに並ぶサムネイル、南京錠、そして約束です。しかしそれだけでは、アプリがファイルを暗号化しているのか、「写真」アプリから見えないフォルダに移しているだけなのかは分かりません。その違いが表に出るのは、誰かがあなたの iPhone をパソコンにつないだ日か、アプリが開かなくなった日です。このガイドは、支払う前に掲載ページで行う確認リストです。最悪の候補が最初に脱落する順に並べています。
写真ロックアプリは、次の順で6点を見て判断してください。1つ目は App Store のプライバシー表示です。識別子、使用状況データ、連絡先情報を収集するアプリは、カテゴリの表記が何であれ、ロック機能の隣でデータビジネスを営んでいます。2つ目は暗号方式の名前を書いているかどうかです。最高レベルのセキュリティをうたいながら AES-256 とどこにも書かないアプリは、気持ちを説明しているだけです。3つ目はアカウントが必要かどうかです。メールアドレスを渡した時点で、プライベートな保管庫は「あなたがそれを使っている」という他人の記録に変わります。4つ目はファイルの置き場所です。端末内のみという主張は機内モードで検証できますし、同期するものは鍵を誰が持つかを明示する必要があります。5つ目は料金モデルです。サブスクリプションでも買い切りでも、買える暗号化は同じですが、支払いが切れると自分の写真が課金の向こう側に行くことがあります。期間が終わったときにアプリが何をするかを読んでください。6つ目は出口です。元の写真を書き出す方法がなければ、あなたのカメラロールは1つの開発者に握られたままになります。この6点を掲載ページで確認し、無料体験が終わる前に、捨ててよい写真3枚で10分間アプリを試してください。
スクリーンショットではなく、プライバシー表示から始める
Apple はすべての開発者に、アプリを公開する前に何を収集するかを申告させます。その答えは製品ページの「App のプライバシー」にあります。掲載情報の中で、開発者が宣伝文句として書けない唯一の部分です。説明文を読む前に、ここを開いてください。写真ロックアプリの仕事は1つだけで、それを果たすのにあなたから何かをもらう必要はありません。ですからこのカテゴリ全体にとって正直な答えは「データを収集していません」です。それ以外は開発者が意図して下した判断であり、表示はその判断が記録として残る場所です。
次の3項目が出てきたら、その時点で評価は終わりです。「ユーザのトラッキングに使用されるデータ」は、アプリが識別子を広告事業者と共有していることを意味し、あなたが買おうとしているものの正反対です。「連絡先情報」はアカウントを意味し、アカウントはプライバシーアプリを入れた人の名簿を意味します。「使用状況データ」は、開発者が選んだ粒度で、保管庫の中でのあなたの行動を見ているという意味です。iOS の保管庫アプリ12本を調べたセキュリティ監査では、12本のうち7本が利用者を追跡していました。つまり、きれいな表示は標準ではなく例外です。10秒で済み、App Store の大半をふるい落とせるので、最初に読んでください。
保管庫とフォルダを分ける4つの主張
写真を隠すアプリと暗号化するアプリは、スクリーンショットでは見分けがつきません。前者はファイルを自分のディレクトリに移すだけで、「写真」アプリには表示されなくなりますが、ファイルブラウザを持つパソコンからは今も見えます。後者は鍵がなければ読めない暗号文に変えます。探すべき主張はアルゴリズム名です。AES-256、AES-256-GCM、ChaCha20 のような名前です。銀行レベルや最高レベルといった曖昧な言い回しは主張ではありません。間違いようがないからです。IOActive は人気の iOS 写真保管庫をいくつか分解し、パスコード画面の裏でファイルがそのまま置かれているのを見つけました。この確認1つで捕まえられるのが、まさにその失敗です。写真保管庫アプリの実際の仕組みで、その仕組みを詳しく説明しています。
2つ目の主張はアカウントです。メールアドレス、電話番号、ソーシャルログインを必要とするアプリは、あなたの身元とプライバシーツールを結び付ける記録を作っており、その記録はアプリの利用をやめた後も残ります。3つ目は保存場所です。端末内のみか、開発者のサーバーに同期されるかです。端末内のみは検証できます。それが下の10分テストの狙いです。4つ目はアプリを削除したときに起きることです。iOS ではアプリを削除するとそのコンテナも消えるので、保管庫の中だけにある写真は一緒に消えます。保管庫アプリを削除すると写真も一緒に消えます。ほかにどこへ保存されているかをアプリが伝えていない限りそうなりますし、この点に触れない掲載情報は、元の写真を預ける相手として信用すべきではありません。
無料、サブスクリプション、買い切りで危険の種類が変わる
無料の写真ロックアプリにもコストはあるので、それを誰が負担しているかを考えてください。よくある答えは広告 SDK です。これはプライバシー表示が汚れる最大の原因でもあり、広告 SDK とは、あなたが選んでいないコードが私的な写真のすぐ隣で動くということです。サブスクリプションは保守の費用をまかないます。これはほかのカテゴリよりここで重要です。iOS の更新に追従しなくなった暗号化アプリは、道具ではなく負債になるからです。買い切りは更新の危険をなくす代わりに、保守の問題をあなたの側に戻します。買い切りで手に入る写真保管庫に、今もその売り方をしているアプリをまとめています。
どの料金モデルでも、支払いをやめたときに何が起きるかを書いた一文を探してください。保管庫は読めるままにして、新しい読み込みだけを止めるアプリもあります。保管庫ごと施錠するアプリもあります。これはカードが失効しただけで自分の写真が課金の向こう側に行くことを意味し、元の写真はもう「写真」アプリになく、戻る先もありません。週額のサブスクリプションを2年分で計算すれば、たいていはそれだけで結論が出ます。104週分は、週あたりの金額が小さくても、ほとんどの買い切りプランを大きく上回ります。App Store は購入を確定する前に、製品ページで更新条件を表示します。
無料体験が終わる前に10分かけて試す
候補のアプリをすべて入れて、なくなっても構わない写真を3枚ずつ渡します。読み込んだら、アプリを強制終了して開き直してください。写真はそこにあるはずです。機内モードをオンにして、もう一度アプリを開きます。オフラインで動くとうたいながら読み込み中の表示で止まるアプリは、説明していないサーバーと通信しています。写真を1枚開き、圧縮されたプレビューではなく元の画像かどうかを確認します。細部を拡大するのが一番分かりやすい方法です。最後に「設定」の「プライバシーとセキュリティ」でそのアプリを探し、必要な権限だけを求めていたかを確かめてください。
最後は出口です。3枚とも「写真」アプリに書き出します。共有シート、アルバムの書き出し、「ファイル」への保存など、アプリが用意している方法を使ってください。時間を計ります。写真1枚の書き出しに3回タップが必要なら、4000枚の書き出しは一生やりません。それが実際の意味でのロックインです。保管庫アプリから写真を取り戻す方法は、ライブラリを預けた後ではなく預ける前に読む価値があります。表示の確認を通り、暗号方式の名前を書き、アカウントを求めず、求めれば写真を返してくれるアプリなら、支払う価値があります。
関連ガイド
参考資料
よくある質問
無料の写真ロックアプリは安全に使えますか。
安全なものもありますが、無料だと確認すべき点が変わります。無料アプリは広告、アップセル、データのいずれかで採算を取ります。1つ目と3つ目は、私的な写真のそばに第三者のコードを置くことになります。製品ページの「App のプライバシー」を読んでください。「ユーザのトラッキングに使用されるデータ」や「識別子」が並んでいれば、そのアプリはあなたについて知ることで成り立っています。有料アプリに付いた無料プランは別の話で、それも表示を見れば分かります。
「最高レベルの暗号化」には意味がありますか。
それだけでは意味がありません。技術的な定義のない宣伝文句で、写真をただのファイルとして保存しているアプリでも書けてしまいます。情報を持つ主張は、AES-256-GCM のようなアルゴリズム名と利用モード、そして鍵がどこにあるかの説明です。App Store の説明文にもプライバシーポリシーにも暗号方式の名前を書かない開発者がいたら、その暗号化の主張は書き忘れではなく未証明だと考えてください。
サブスクリプションと買い切りのどちらを選ぶべきですか。
決める前に、両方を2年分で計算し、支払いが切れたときの条件を読んでください。サブスクリプションは iOS の継続的な保守をまかないます。暗号化アプリにはそれが本当に必要です。買い切り価格が高く、そのアプリを使い続けるか迷っているなら、サブスクリプションのほうが得です。買い切りは、カードの決済が通らずに自分の保管庫から締め出される危険をなくします。料金モデルより大事なのは、支払いが止まったときにアプリが何をするかです。読み取り専用なら問題なく、完全に施錠するなら問題です。
アプリが App Store から削除されたら、写真はどうなりますか。
配信停止になったアプリは通常 App Store の購入履歴に残るので、入れ直せることが多いですが、いつもそうとは限りません。法的な理由で削除されたアプリや、閉鎖された開発者アカウントのアプリは、その一覧からも消えることがあります。確実に止まるのは更新で、アプリを壊す最初の iOS の更新でそこまでです。だから書き出し経路は、あれば便利な機能ではなく6つの確認の1つなのです。元の写真を数回のタップで「写真」アプリや「ファイル」アプリに戻せるなら、配信停止は不便で済みます。戻せないなら損失です。