濃紺の面に浅い砂色のトレイが一つ引き出され、その中に無地の小さなタイルが四枚だけ整然と並び、トレイの縁を細いティール色の光の線が囲んでいる抽象的な図。

iPhoneの「ユーティリティ」はどこ?写真アプリでの場所と中身

写真アプリを下にスクロールしていくと、「ユーティリティ」という見出しが出てきます。名前だけでは中に何が入っているのか分かりにくく、そもそも自分のiPhoneでは見当たらないという人もいます。ここは新しく増えた機能ではなく、写真アプリが前から持っていた管理用のアルバムを一か所にまとめた場所です。どこにあるのか、何が入っているのか、出てこないときに何を確認すればいいのかを順に説明します。

「ユーティリティ」は写真アプリの「コレクション」画面の下のほうにあります。写真アプリを開いて「コレクション」をタップし、「ピン留め」と「メディアタイプ」を通り過ぎるまで下方向にスクロールすると、見出しが見つかります。中に入っているのは、ほかのカメラやパソコンから取り込んだ写真が並ぶ「読み込み項目」、同じ写真が重複しているときだけ現れる「重複項目」、自分で隠した写真が入る「非表示」、そして削除してから三十日間の写真が残る「最近削除した項目」です。iOS 18で写真アプリの画面構成が大きく変わったときに、これらのアルバムが「ユーティリティ」という一つの見出しの下にまとまりました。以前の「アルバム」タブを探しても出てこないのは、そのタブ自体がなくなったからです。「ユーティリティ」そのものが見当たらない、または「非表示」の行だけが並んでいないという場合は、設定アプリで「アプリ」、「写真」の順に開き、「非表示アルバムを表示」がオフになっていないかを確認してください。先に「非表示」アルバムの仕組みを知っておくと、この画面の見方がはっきりします。

「ユーティリティ」は「コレクション」の下のほうにあります

写真アプリを開いて、画面下部の「コレクション」をタップします。上から順に、自分で選んだアルバムが並ぶ「ピン留め」、ビデオやスクリーンショットで分けた「メディアタイプ」と続き、その次に「ユーティリティ」の見出しが出てきます。見出しをタップすると、中に入っているアルバムが一覧で開きます。iPhoneに入っている写真の量に関係なく場所は同じで、上のほうにある枠を通り過ぎるまで下方向にスクロールするだけです。

iOS 18で写真アプリの画面構成が変わったとき、以前は「アルバム」タブの下のほうに散らばっていた管理用のアルバムが、この「ユーティリティ」という一つの見出しにまとまりました。昔の操作の記憶をたどって「アルバム」タブを探しても見つからないのは、そのタブ自体がなくなったからです。並び順は変えられます。「コレクション」の画面をいちばん下までスクロールすると「並べ替え」があり、ここで「ユーティリティ」を上のほうに動かしておけば、次からはスクロールせずに開けます。

中に入っているのは四つのアルバムだけです

「読み込み項目」には、ほかのカメラ、SDカード、別の端末から取り込んだ写真とビデオが、取り込んだ日付ごとに並びます。自分のiPhoneで撮った写真はここには入りません。「重複項目」は、同じ写真やビデオの組を写真アプリが見つけたときだけ現れます。開いて「結合」を選ぶと、いちばん品質の高い一枚だけが残り、ほかは「最近削除した項目」に移ります。重複が一組もない端末では、この行そのものが表示されません。

「非表示」には、写真を長押しして「非表示」を選んだものが入ります。写真はライブラリの日付順の並びから外れますが、削除はされていません。「最近削除した項目」には、削除してから三十日間の写真とビデオが残り、期限が来ると自動で消えます。この二つは、削除した写真がどこに残るのかを知らないまま端末を人に渡したときに、いちばん先に見られる場所でもあります。

「ユーティリティ」や「非表示」が出てこないとき

「ユーティリティ」の中に「非表示」の行がないときは、まず設定を確認します。設定アプリを開いて「アプリ」、「写真」の順に進み、「非表示アルバムを表示」のスイッチを見てください。これがオフだと、「非表示」アルバムは一覧から消えます。写真が消えたのではなく、入口が隠れているだけです。スイッチをオンに戻せば、同じ場所にまた並びます。この設定はiPhoneごとの設定で、iCloudでほかの端末には引き継がれません。

「重複項目」が出てこないのは、多くの場合は故障ではありません。写真アプリは端末が充電中で画面がロックされている間に重複を照合するので、iPhoneを新しくした直後や大きなライブラリを読み込んだ直後は、結果が出るまで一晩かかることがあります。それでも様子がおかしいと感じるときは、非表示の写真が見当たらないときの確認手順が、同期とアルバムのどちらに原因があるのかを切り分ける助けになります。

「ユーティリティ」は整理の道具で、鍵ではありません

ここで一つはっきりさせておきたいことがあります。「非表示」アルバムも「最近削除した項目」も、写真の置き場所を変えているだけで、写真を暗号化してはいません。「Face IDを使用」をオンにすると開くときに顔かパスコードを求められますが、これは同じ端末の持ち主かどうかを確かめる表示のロックです。iPhoneのロックを解除できる人は、そのまま「ユーティリティ」を開いて中身を見られます。iCloud写真がオンなら、「非表示」の中身は同じApple AccountでサインインしたiPadやMacにもそのまま届きます

本当に人に見せたくない写真があるなら、隠す場所ではなく保管する場所を変える必要があります。Vaultaireは写真をiPhoneの中でAES-256で暗号化してから保管するアプリです。鍵はあなたが決めたパターンから作られ、端末の外には出ません。保管した写真は写真アプリの「ユーティリティ」からは見えず、ほかのアプリが開く写真ピッカーにも出てきません。iCloudにバックアップするときも、暗号化されたままの状態で送られます。「非表示」で足りるのは、家族にたまたま見られたくない程度の写真です。それ以上のものは、最初から別の場所に置いてください。

関連ガイド

参考資料

よくある質問

写真アプリの「ユーティリティ」とは何ですか。

写真アプリの管理用アルバムをまとめた見出しです。写真を撮って見るための場所ではなく、取り込んだ写真の確認、重複の整理、隠した写真の確認、削除した写真の復元といった、後片付けに使うアルバムが集まっています。iOS 18より前は「アルバム」タブの下のほうにばらばらに並んでいたものが、この一つの見出しに移りました。名前と置き場所が変わっただけで、それぞれのアルバムの働きは前と同じです。

「ユーティリティ」に「重複項目」が出てこないのはなぜですか。

「重複項目」は、写真アプリが同じ写真やビデオの組を実際に見つけたときだけ表示されます。重複が一組もなければ、行ごと出てきません。iPhoneを新しくした直後や、大きなライブラリをiCloudから読み込んだ直後は、端末が充電中で画面がロックされている間に少しずつ照合が進むため、結果が出るまで数時間かかることがあります。一晩充電してから、もう一度「ユーティリティ」を開いてみてください。

「ユーティリティ」の中身は他の人に見られますか。

iPhoneのロックを解除できる人なら見られます。「非表示」と「最近削除した項目」は、「Face IDを使用」がオンなら開くときに顔かパスコードを求めますが、これは同じ端末の持ち主かどうかを確かめる確認です。あなたがiPhoneを渡した相手や、パスコードを知っている相手は、そのまま開けます。写真そのものは暗号化されていないので、この二つのアルバムを見られたくない写真の置き場所にはしないでください。

「ユーティリティ」から「非表示」を消せますか。

できます。設定アプリで「アプリ」、「写真」の順に開き、「非表示アルバムを表示」をオフにすると、「ユーティリティ」の中から「非表示」の行が消えます。写真が削除されるわけではなく、アルバムへの入口が隠れるだけです。同じ設定をオンに戻せば、また同じ場所に並びます。ただしこの手順を知っている人なら誰でも戻せるので、見られたくない写真の対策としては弱いことを覚えておいてください。